皆様こんにちは。
「こうもり」の副指揮者を務めさせて頂いております、冨田実里(トミタ・ミサト)です。
昨日からゲストダンサーのエルマン・コルネホさん、マエストロのアレッサンドロ・フェラーリさんがリハーサルにいらっしゃっいました。(写真は、右がマエストロ、左が私です。)楽しい舞台をお届けできるように、音楽スタッフ一同も益々がんばってまいります!
さて私事ですが、この場で皆様にご報告申し上げます。
今年の秋から冬にかけて、イギリスでのイングリッシュナショナルバレエの公演に、客演指揮者として出演させて頂くことになりました。
10月に「ロメオとジュリエット」、11月に「海賊」、12月に「くるみ割り人形」の公演を何度か指揮する予定です。
昨年秋、新国立劇場の「眠れる森の美女」公演で指揮をされたマエストロ、ギャヴィン・サザーランド氏がイングリッシュナショナルバレエで音楽監督を務めており、その時のご縁で今回のチャンスを頂くことになりました。
写真は「眠れる森の美女」の舞台稽古の様子です。マエストロが客席から見守ってくださっている中、全幕の通し稽古を振らせて頂きました。
私は2008年から新国立劇場バレエ団のリハーサルピアニストとしてこの劇場で仕事をするようになり、2013年に副指揮者のお仕事、そして今回海外のカンパニーでの客演指揮者の機会を頂くことになりました。
この劇場でお仕事をさせて頂けていなかったら、今の私はありません。まわりの皆様に深く感謝しています。
せっかくのチャンス、全力を尽くして臨もうと思います。
バレエダンサーも音楽家も、両方の人たちが同じ総合芸術の空間の中に共存して、互いに影響を受けあい磨き合いながら、よりよい作品をつくっていこうとする環境を作ること、これが私のバレエ指揮者としての目標です。
そしていつかは、新国立劇場で本番を振れますように…これもまたひとつの夢です。
「こうもり」は、オペレッタの「こうもり」とは物語も異なり、音楽も曲順やオーケストレーション等、元のものとは違う多数のアレンジが施されていて、プティ振付のバレエならではの独特の魅力が感じられる作品です。
が、作品から伝わってくるワクワク感、品があるけどちょっとコミカルな味があるところ、男女の恋愛の駆け引き、お洒落な雰囲気など、このあたりはオペレッタと共通した魅力かな、と思います。バレエファンだけでなく音楽ファンの方々にも是非観て頂きたい作品です。皆様のご来場をお待ちしております!
冨田実里